アンチセンスペプチド理論より創出したアナフィラトキシン阻害相補性ペプチド(第59回名古屋市立大学医学会総会 特別講演II)
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概要
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自然界に存在するタンパク質の分子内にはセンス-アンチセンス関係にあるペプチドが集積した部分が存在し相互作用することが明らかとなりその部分をアンチセンスホモロジーボックス(AHB)と称した.そこで標的アミノ酸配列に相互作用を示す相補性ペプチドをアンチセンスアミノ酸を指標に加えて人為的に創出するコンピュータープログラムMIMETICを作成し任意のタンパク質の標的ペプチド部分に結合してその生物活性を制御できる相補性ペプチドを創出して創薬の可能性を探っている.現在,補体系の活性化中間産物であるアナフィラトキシンC5a制御を目指して,C5a活性阻害を示す相補性ペプチドの研究を進め,敗血症などの補体過剰反応に起因する病態の解明や治療に向けての相補性ペプチドを用いた新たなアプローチを試みている.
- 2009-04-01
著者
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