全前脳症で25時間生存した子どもと家族が持つ周りに及ぼす力 : 学生のフォーカス・グループインタビューの分析から
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概要
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誕生25時間後に死の転帰をとった全前脳症の子どもや家族の何が人々を感動させ元気にさせるのか、周りに及ぼす力を明確にするという目的でグループインタビューを行った。周りに感動を与えた事象は【両親の言動】【両親の精神的側面】【子どもの反応】【医療者の対応】の4カテゴリーに、子どもが両親に残してくれたもの、子どもと両親が周りに残してくれたものは【認識】【感情・思い】【生き方へのフィードバック】の3カテゴリーに分類された。また、【両親の言動】の中での<生まれてきてくれてありがとう>の意味づけは、「胎内の子どもと共に過ごせた幸せ」、「生まれてくれたことへの感謝」などのサブカテゴリーに分類された。親の子どもへの無条件の愛が行動となり、そのことが周囲に与える感動を介して認知領域、情意領域、精神運動領域への何らかの影響を与えていることが示唆された。
- 2009-03-20
著者
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臼井 徳子
三重県立看護大学
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臼井 徳子
浦添総合病院
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川出 富貴子
川崎医療福祉大学医療福祉学部保健看護学科
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川出 富貴子
三重県立看護大学
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川出 富貴子
川崎医療福祉大学
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鍵小野 美和
元藤田保健衛生大学
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正木 佐知子
伊豆赤十字病院
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