看護学生における幼児の理解に対するビデオ教材の影響
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概要
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本研究は、看護学生を対象とし、内容の異なる2種類のビデオ視聴により、看護学生が考える幼児の特徴、幼児に対応するときの思いについて、ビデオ視聴直前と直後に調査し、ビデオ視聴そのものの影響を明らかにすることを目的とした。以下のことが明らかになった。1.健康な幼児のビデオの内容に多くみられた運動機能発達、認知発達、言語発達、情緒発達に関する映像・解説は、映像で見たままの子どもの様子の理解となる。2.入院している子どものビデオの内容に多くみられた「反応の捉え方」、「声のかけ方」、「発達を促す」、「子どもの見方」、「ケア時の対応」という子どもとの関わり方は、子どもの理解を深める要因といえる。3.入院している子どものビデオでは、健康な幼児のビデオよりも看護学生が考える幼児の特徴と幼児に対応するときの思いが視聴前後で有意差のあった項目が多かった。4.健康な幼児のビデオ、入院している子どものビデオの視聴により、子どもがどういう状態かは理解できるが、どのように対応するかを理解することは難しいと考えられる。
- 日本小児看護学会の論文
- 2007-03-20