介護老人保健施設の看護管理者の役割認識と看護実践に関する研究
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概要
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介護老人保健施設の属性,人員配置,看護管理者の管理経験年数により,看護管理者の役割認識と施設の看護実践がどのように異なるのか明らかにすることを目的とした.全国2,244施設から1,000施設を無作為抽出し,看護管理者の役割認識と看護実践について看護管理者を対象に,「入所者の健康を維持・向上するための援助」「治療の管理」「家族への援助」「施設内他職種との連携」「施設外他職種との連携」の5分類の看護活動(51項目)によって把握した.看護管理経験年数3年以上の管理者は入所者の痴呆の改善・進行を防止し,療養生活環境を把握し,施設外他職種と連携するよう管理していた.看護職員に占める看護婦の割合が40%以上の施設の者は,入所者の家庭復帰,セルフケア能力の向上,抑制廃止に向け看護実践するよう管理していた.設置主体が公共性を有する施設の者は地域へ働きかけるよう管理していた.病院併設,在介併設,ステーション併設施設の看護管理者は単独型施設よりも施設外他職種と連携するよう管理していた.
- 日本老年看護学会の論文
- 2001-11-01
著者
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