近世フランスの法服貴族の形成と諸様相について
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概要
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革命前のフランス貴族は、中世以来の伝統に基ずく血筋正しい剣貴族(noblesse d'epee)と、中世末ないし近世初頭以来、王権の絶対化に伴つて拡充された官僚制を媒介に、第三身分から上昇した法服貴族(noblesse de robe)とによつて構成される。中でも法服貴族は、近世フランス社会の所産であり、その社会の展開と不可分な関係にあつた。拙稿の課題は、この法服貴族の形成と諸様相を、最近のフランス史学の成果を通して素描することにある。対象とする時代は、ほぼ一六世紀初頭から一般に法服貴族が成立したと考えられる一七世紀中葉までである。
- 慶應義塾大学の論文
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