テレビジョンとモダニズム : 皇紀二六〇〇年の実験放送/国策展覧会をめぐって
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概要
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戦時下における日本放送協会のテレビジョン開発は、達成目標とされた東京オリンピックこそ霧消したものの、東京市内における実験放送を実現させた。実験局から発射された電波は、百貨店で開催された国策展覧会で頻繁に受像され、人気を博した。本稿では、皇紀二六〇〇年奉祝記念という時局における、テレビジョンに仮託されたモダニズムとナショナリズムの相克のありようを、実験放送の仔細を分析することを通じて解明した。こうして戦後の「テレビ」への伏線を明らかにすることで、いわゆる「街頭テレビ」の起源神話をくつがえすことが、本稿の企図である。
- 福山大学の論文
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