課業配分および資産アクセス権の階層構造の設計
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概要
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本稿では、最適な課業配分および資産活用の優先権の階層構造について考察する。すなわち、企業組織ないし経済社会は、経済主体へどのように課業を配分するのか、また、経済主体に対しどのように資産活用の優先権を与えるのかについて考察する。企業組織ないし経済社会における重要な課業の一つは、全資産を一体化して活用するコラボレーション、あるいは、単一ないし一部の資産を結合化して活用するスペシャリゼイションの課業である。そして、それらの課業は、個々の経済主体に配分されるものである。他方、経済主体は、配分されたコラボレーションないしスペシャリゼイションの課業を達成するため、必要な資産を活用する権限を与えられる。資産が稀少であるとき、企業組織ないし経済社会は資産活用の優先権の階層構造を決めようとする。そして、結局、企業組織ないし経済社会は、総期待価値を最大化するように、課業配分および資産活用の優先権の階層構造を決定する。本稿では、最適な課業配分および資産活用の優先権の階層構造とはどのようなものかを考察する。
- 広島大学の論文
- 2009-11-30
著者
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