技術指向中小製造業の持続可能経営について(20年度第2回研究会)

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概要

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中小企業は、日本経済に重要な役割を果たしているという事実にもかかわらず、これらの企業は持続可能性に関して厳しい問題に直面している。我々は、"ハネロン"と言う中小企業を事例として詳細に調査した。この企業は、技術指向の製造会社として創設され、起業の初期段階でアナログ、デジタル、メカトロニクスの複合技術分野における技術力を構築し、以後これらの基礎技術を基盤として新製品を展開し30年以上にわたって経営されてきた。本事例研究によれば、アンゾフの製品/市場拡張グリッドにおける多角化戦略が、既存技術を新製品に適用するという前提のもとで効果的であることを示している。また企業サイズを比較的小さく保ち、環境とマーケット変化に対応してビジネスモデルを変える戦略が、「組織が生き残る」キーファクタであることを示している。本論文は技術経営の視点で企業の持続可能性を議論し、組織生き残りの仮説モデルを提案するものである。
2008-11-19

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