9. 食塩存在下における腸球菌の温度感受性(一般講演,昭和49年度第20回凍結及び乾燥研究会講演並びに討論要旨)
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概要
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以上の結果を要約すると(1)腸球菌を35℃と15℃で培養した場合,培地中に6%以上のNaClが添加されていると,発育が抑制され,特にS.faecium Aが最も高い感受性を示し,集落の形態もrough型が多くみられた.(2)0℃あるいは-60℃で凍結後-20℃に保持すると,S.faecalisが最も高い感受性を示し,次いでS.faecium Aが高い感受性を示した.(3)6%NaClを添加して培養後得られた集落をとって,NaN_3に対する感受性を検討した結果,15℃で培養したもの,凍結保持したものについては非常に高い感受性を示し.腸球菌の分離に用いられる濃度においても発育出来なかった.一方,35℃で培養したものはコントロールよりもむしろよく発育する傾向を示した.
- 低温生物工学会の論文
- 1974-08-30
著者
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