キュー刺激を用いた視覚と聴覚の空間能動注意時及び時間能動注意時の脳活動の比較 : fMRI研究(人工知能)
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概要
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注意について,キュー刺激を手掛りとして使用した能動注意及びキュー刺激なしの受動注意に関する研究を行っている.視覚空間能動注意及び視覚時間能動注意は,今までの研究において,行動学実験と脳イメージング実験によって検討されてきた.本研究では,視覚能動注意時の脳活動及び聴覚能動注意時の脳活動の比較を検討するために,キュー刺激を用い,それぞれに視覚の空間と時間及び聴覚の空間と時間の能動注意実験を行ってfMRI実験中の被験者の反応時間と脳活動を記録した.また,従来研究と異なり,レスト課題を設けることによって,課題実施中における反応キーを押す指行動による脳活動を除去することにした.視覚注意課題間の反応時間と聴覚注意課題間の反応時間とを比較し,視覚能動注意実験と聴覚能動注意実験とともに,空間課題の平均反応時間は時間課題の平均反応時間より小さいことが分かった.また,聴覚注意実験の反応時間が視覚注意実験より長くなる結果が得られた.視覚空間能動注意課題と聴覚空間能動注意課題における脳イメージグ結果を比較し,前頭-頭頂の連合活動が一致していることが分かったが,視覚時間能動注意時には頭頂葉の活動が見られたのに対し,聴覚時間能動注意では前頭葉の運動野の活動のみが見られた.
- 2009-09-01
著者
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