セルエッジ問題を軽減する周波数選択性オフセットセルの提案(有線/無線シームレスネットワーク,ハンドオーバ,リレー,分散MIMO,モバイル・アドホックネットワーク,一般)
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概要
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広帯域セルラシステムに向けた低複雑度のセルエッジスループット改善システムを提案する.セルエッジスループットを改善するためには,SNRとSIRの両立向上が必要と考える.SNR改善のため,RRU(Remote Radio Unit)を高密度に配置して端末-RRU間の伝搬ロス低減を図る.BBU(BaseBand Unit)は,BBU間の連携信号処理を容易に実現するため1箇所に集中配置し,RRUとの間は光ファイバで接続する.SIR改善のため,集中化したBBUと各RRUとの間に周波数選択性スイッチを挿入し,サブバンド毎に異なるRRUクラスタ(周波数選択性オフセットセル)を形成する.各端末が最も通信品質が高いRRUクラスタを形成するサブバンドを選択することで,実質的にシステム全体でセル間干渉の影響を抑えることができる.各RRUクラスタの中では,BBU信号処理の複雑度を抑えるため,従来のSingle User MIMO通信を実施する.提案システムに対するシャノン容量ベースの解析を行い,本提案システムがセルエッジの性能改善に有効であることを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2009-07-09
著者
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恒原 克彦
(株)日立製作所中央研究所
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藤嶋 堅三郎
株式会社日立製作所中央研究所
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藤嶋 堅三郎
(株)日立製作所中央研究所
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玉木 諭
株式会社日立製作所中央研究所
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恒原 克彦
株式会社日立製作所中央研究所
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高田 芽衣
株式会社日立製作所中央研究所
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高田 芽衣
(株)日立製作所中央研究所
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藤嶋 堅三郎
株式会社日立製作所 中央研究所
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高田 芽衣
(株)日立製作所 中央研究所
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