口腔顔面痛,顎関節症における心身医学的考え方と対応(<特集>歯科・口腔外科をめぐる心身医学)
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概要
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口腔顔面痛,顎関節症の治療において心身医学的考え方が必要となる病態は3つある.最も頻度が高いのは,心身症的発症,経過をとる筋性顎関節症と筋・筋膜疼痛による関連痛を主病態とした口腔顔面痛である.この病態は器質的障害が明らかであり,ストレスなどが発症のきっかけになっていることなどから診断は容易であり,歯科単独で治療が可能である.他の2つは,咬み合わせの異常を執拗に訴える自称顎関節症患者と器質的異常をもたない,いわゆる慢性口腔顔面痛患者である.これらは最も歯科的な症状であるが歯科的な治療の適応ではなく,最も心身医学的対応の必要な症状,病態である.これらの患者には歯科と心身医学の専門家が協調して治療に当たることが必要である.
- 2009-10-01
著者
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