図-地反転図形と視覚誘発電位 : 1.主として頂点潜時について(<特集>脳と神経の研究X)
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概要
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反転図形による視覚刺激に応じて図-地反転の二つの相異なる知覚が生ずる。そのおのおのに対応する視覚誘発電位は刺激自体は物理的に同一であるにもかかわらず同一ではない。すなわち後頭部から頭頂にかけて種々なる部位において二つの知覚の場合の誘発電位を記録すると,いずれの部位においても頂点潜時および振幅において相違が見出だされる。この相違は統計的に有意である。二つの知覚のいずれが生じやすいかにより150msec付近までの頂点潜時ことに100msec付近の頂点潜時が変動し,二つの反応の出現率と頂点潜時の変動率は著明な直線関係を示す。
- 千葉大学の論文
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