身体各部位における皮膚電気反射の潜時の差異について(<特集>脳と神経の研究IX-自律神経をめぐって)
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概要
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皮膚電気反射(GSR)の身体各部位での潜時の差異を検査しているとき,正常被験者において従来の神経伝導時間の差や皮膚温そのほかによる皮膚汗腺の活動の違いというような末梢での現象では説明困難な潜時のパターンを数多く見出した。極端な場合には身体各部位のGSR潜時がほぼ等しいこともある。潜時のパターンが同一被験者においてほかのパターンに跳躍的に変化する例もしばしば観察された。潜時の変化が血流遮断の影響をうけない例もあった。二重刺激による回復曲線にはふたつの曲線の存在が推定された。これらの事実から皮膚電気反射の潜時には中枢の関与が多大であると推測される。
- 千葉大学の論文
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