実験的皮膚炎における酵素組織化学的研究 : II.外用コルチコステロイドの酵素活性におよぼす影響
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概要
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1. 1%DNCBアセトン溶液をモルモット項背部皮膚に塗布し作製したprimary irritant dermatitisを用い,呼吸・解糖系酵素(G6PDH, LDH, SDH, GDH, MDH, cytochrome oxidase, NADH-およびNADPH-diaphorase)の活性に対する外用コルチコステロイドの影響を酵素組織化学的に追求した。2. DNCB皮膚炎において,その経過中,酵素活性が最低となる24時間目ではDNCB塗布後ただちにステロイド軟膏を外用した群のG6PDH, LDH, SDH, MDH, NADH-およびNADPH-diaphorase活性の低下は,ステロイド非塗布群に比しわずかであった。3. また, Warburg検圧計を用いた,スライスレベルでの呼吸に対するステロイドの影響も酵素活性に対する影響と同様であった。4. ステロイドは,酵素活性に対し,正常化の方向へ作用している。
- 千葉大学の論文
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