小児肥満症の臨床的研究 : 第I編 臨床的観察
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概要
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肥満児を検査し次のような結果を得た。千葉市でも肥満児は増加傾向にある。出生時体重,乳児期の栄養法は対照児と差がない。乳児期肥満のものおよび両親に肥満のあるものは肥満児になる可能性が大であり,肥満になりやすい乳児期と学童期には十分注意する必要がある。肥満児の骨年令はやや進み,運動能力はおとり,血圧は高いが,総コレステロール,心肺係数,心電図,肺換気機能で異常を示すものは少ない。甲状腺機能検査は正常であるが,血中thyroxineの半減期は短縮していた。治療として食餌制限と運動により肥満度の軽いものには良好な結果が得られたが,治療は困難なので予防が大切であり,さらに治療方針の決定にあたって個々の症例について十分検討する必要がある。
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