アメリカにおける労務管理理念形成の再検討: Man powerという理念(労働者像)を中心として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アメリカで世界に先駆けて労務管理が生成したのは1920年頃であるが,そこで重要な役割を演じたのは労務諸職能を統合して労務管理の体系化を推進するための理念(Man powerという労働者像)であった.かかる理念は,後の人間関係論や初期人的資源論の理念と比べると未完の部分が多々あった.それにも拘わらず,テイラーなどの従前の理念と比較すると「労働力を機械や部品と同列に扱うのではなく,能力・興味・適性を考慮すべきである」という考え方(理念)に立っており,さらにこの考え方の前提には,個々の労働力の「願望・刺激・感覚」などが明示されており,これがその後の人間関係論のセンチメント(感情)や初期人的資源論のニーズ(欲求)などの理念の母胎(先駆的形態)となったのである.この点において,アメリカにおける労務管理生成期におけるMan powerという理念(労働者像)は歴史的にみて充分評価に値すると思われる.
- 跡見学園女子大学の論文
著者
関連論文
- 新しい労働の人間化(ネオQWL)運動としての「ディーセントワークの理念」の歴史的位置と意味
- 透明な病のリスクマネジメント : 成果主義下のメンタルヘルス対策(メンター制度とEAPを中心として)
- アメリカにおける労務管理理念形成の再検討: Man powerという理念(労働者像)を中心として
- 透明な病のリスクマネジメント-成果主義下のメンタルヘルス対策(メンター制度とEAP を中心として)-
- 透明な病のリスクマネジメント : 成果主義下のメンタルヘルス対策(メンター制度とEAPを中心として)