寡占的企業における資金調達の変化とコーポレート・ガバナンス : 日米電気通信企業のM&A戦略の事例を中心に
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概要
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現代の寡占的な巨大企業における投資決定のための「資金調達行動」には,企業外部からの資金調達だけでなく,「財市場」で実現した売上げや経費削減,あるいは価格設定などから企業内部に蓄積された内部留保による資金調達もある。また,他の市場との関連では,それに伴うコストも無視できない(エージェンシー理論では内部資金調達コストが考慮されていない)。一方,近年では,活発なM&Aの続く通信業界における資金調達の変化(資本構成)に注目すると,内部留保による内部資金調達が重要視されるなか,負債による外部資金調達が再び増加し始めている(コーポレート・ガバナンスの必要性)。本稿では,電気通信企業のM&Aがいかに資金調達の変化と関連しているのか,またそれらがいかにコーポレート・ガバナンスと密接にかかわっているかを考察する。
- 2009-06-26
著者
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