国語科授業改善システム構築に関する考察
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概要
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現在の小・中学校における授業改善の取り組みは,教師個々の力量だけに頼るのではなく,級織として,すなわち学校における授業研究研修として行われることが一般的になっている。国語科授業改善を図る上でも,授業そのものの分析だけではなく,校内研究の在り方の解明と連動した国語科授業改善のシステム作りの要因を明らかにすることが,きわめて重要な課題となる。本考察においてはそれら多岐にわたる要因を整理するとともに,その解明のためのアプローチの検討を行った。その結果,国語科の授業改善を目指して研究者等が校内研究に参加していく際には,各要因を個々に分析するだけではなく諸要因をトータルにとらえること,微視的な授業分析と校内研究に対するアクションリサーチを併用すること,教育委員会等関係諸機関との連携のもと,事前研・授業参観・事後研を貫いて校内研究に共同研究者として継続的にかかわることなどが有効であることを明らかにした。また,国語科学習指導案作成の現状と課題を整理した上で,共同研究を通して授業改善を図った事例を提示し,国語科の学習指導において指導計画の改善が児童の学びにどのように結び付いたのかを考察した。キーワード:国語科授業改善, 校内研究, 学習指導案, 授業分析, 指導主事
- 2007-03-20