高齢者福祉施設と社会福祉の史的発展における一考察
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概要
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日本の高齢者福祉施設は救貧的な政策からも抜け落ちる高齢者に対して同胞相憫の思想による相互・隣保扶助から生まれてきた。その事業者たちは使命(ミッション)のもと自発的、先駆的、開拓的な活動により、公益性を生み育ててきた。しかしながら、社会福祉事業史を辿ると社会事業法、さらには社会福祉事業法を契機として拡大発展してきたと言える。それは社会事業を通じて公民一体化や措置委託の歴史でもあった。戦後福祉ニーズの拡大多様化に対応して高齢者福祉施設も発展していくが、措置委託制度から介護保険制度へと大きく転換するなかで、福祉事業への参加を通じて、改めてその事業に参加した時の初心に戻ること、さらにその使命とも関連するが、公益性をいかに果たすかが、問われるようになってきた。
- 高田短期大学の論文
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