教育実習指導のあり方(1) : 教育実習Iの結果をふまえて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では、今年度から新たに始まった幼稚園教諭の養成課程について検討し、分析を行なった。教育実習と事前事後指導の内容を整理し、今後の課題を見出し改善していくための見通しを得ることを目的とする。まず、本学の教育実習指導のねらいと、実習指導の内容を整理した。そのうえで、教育実習Iを終えた学生の実習日誌を分析することを通して、実習をふまえて学生がどのように学んだかということを検討した。実習日誌をみると、教師の一生懸命さや、職業に対する姿勢に接することで、幼児教育の重要性を実感しているということがみてとれた。さらに、実習園からの評価と学生の自己評価、実習園に対するアンケート結果について検討し、学生の実態と実習園が学生に期待していることを明らかにした。以上をふまえて、教育実習Iの事前事後指導においては、子どもとのかかわり方から、言葉遣い、実習日誌の書き方、教材研究や環境構成など「実習の学び」の基本事項を定着させることが重要であり、幼稚園教育要領の内容を十分に理解しておくことが必要であるということが今後の指導を改善する見通しとして得られた。
著者
関連論文
- 子ども同士の言語的コミュニケーションにおける一考察 : 会話の自然発生的過程の検討
- 教育実習指導のあり方(1) : 教育実習Iの結果をふまえて
- 山本宣治の性教育論における性生活調査の位置づけと役割
- 教育実習指導のあり方(2) : 「めざす保育者像」に関する考察
- 教育実習指導のあり方(3) : 実習を中心に据えたカリキュラムを目指して