現代日本のキリスト教教育理論に関する一考察 : キリスト教大学と「教育の神学」(教育政策研究:哲学,比較,開発)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
キリスト教学校は,50年近く前から世俗化と人的資源不足を課題に抱えてきた.特に,クリスチャン・スカラー(学者)の育成が急務であることや,信仰と学問,福音と文化の問題に対する神学的追求と信仰の訓練がおろそかにされていることが指摘されてきた.このような問題に対して,学校伝道研究会は「教育の神学」を推進している.それは,「学校伝道(campus ministry)」を通して,神学的立場から教育を見直し,キリスト教学校の実践を模索する立場である.同時にキリスト教教育を教育学的立場から考察する試みも重要と考えられる.何故なら,教育現場におけるキリスト者と非キリスト者の協働や,学問上の神学と教育学のつながりが模索されなければならないからである.今日のキリスト教学校の状況を見ると.キリスト教教育を担う者としてキリスト者以外の教員を含めたキリスト教教育のあり方を含めて考える時期にきている.「キリスト教に理解ある者」に対する新たな理論が求められている.
著者
関連論文
- 現代日本のキリスト教教育理論の特徴に関する一考察 : 1960〜70年代のキリスト教幼児教育を中心に(教育政策研究 : 哲学、比較、開発)
- 現代日本のキリスト教教育理論に関する一考察 : キリスト教大学と「教育の神学」(教育政策研究:哲学,比較,開発)
- 日本人の道徳観とヤスパース哲学 : 和辻哲郎の「人間存在」を中心に(第6回国際ヤスパース会議報告要旨)
- 日本人の道徳観とヤスパース哲学 : 和辻哲郎の「人間存在」を中心に
- ヤスパースとプロテスタント神学の対話 : ティリッヒ神学を中心に(第22回大会シンポジウム要旨「ヤスパース哲学とキリスト教」)
- 日本のキリスト教教育における「キリスト教文化倫理学」の意義と課題 : 「教育の神学」批判Part II(教育哲学)
- 保育現場における実践的なカリキュラムの研究 : 西南学院舞鶴幼稚園を中心に
- 建学の精神の現代的意味 : 西南学院大学の理念を事例として
- キリスト教教育における音楽の意義に関する一考察
- 大学におけるキリスト教教育の可能性
- 児童生徒の問題行動事例にみる指導方法の分析 : 学生の授業レポートを中心に
- 宗教的情操教育の課題と道徳教育
- Religious Education in a Non-Religious Society