現代日本のキリスト教教育理論の特徴に関する一考察 : 1960〜70年代のキリスト教幼児教育を中心に(教育政策研究 : 哲学、比較、開発)
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概要
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1960〜70年代のキリスト教教育は特に幼児教育に力を入れていた傾向にある.日本キリスト教団は,「総合制カリキュラム」(神の民カリキュラム)や「恵みによって生きる」教案を作成し,キリスト教教育を「教会の機能」として捉え,幼児に対しても「信仰教育」の可能性を探っていた.また,キリスト教保育連盟は,,幼稚園や保育園においてその保育・教育の指針を作成した.幼児のキリスト教教育指針(1965)は,公教育に合わせた6領域の保育内容によって構成されていたが,幼児のキリスト教教育指針・続(1976)から領域にかわる4つの生活を提唱した.この転換は,今日のキリスト教保育の内容を基礎付けたものと言える.当時のキリスト教幼児教育は,教会と幼稚園・保育園との相違はあるものの,宣教としての性格が強く,幼児をキリストへ導く使命を帯びていた.同時に,教育目的において,教会の外に向かって働きかける必要性を認識し始めた時代であった.
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