筆記具操作能力の発達的変化 : 円なぞり課題を用いた実験的考察
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概要
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今後,OTが教育領域で学童期の子ども達を支援する時の基礎資料とするために筆記具を操作し書く動作を取り上げ,速さと正確性の発達的変化を定量的に把握することを目的として,実験を行った.実験には,円なぞり課題を用い,小学生55名と成人26名を対象とした.その結果,速さを示す描画時間は成人群と各学年群との間に有意差が認められ,学年が上がるに従い速くかつばらつきが小さくなるという結果が得られた.正確性を示す描画誤差は各群間に有意差は認められなかった.速さと正確性の間には,トレードオフ関係が認められた.筆記具を操作し書く動作において,速度が発達の指標になる事が示唆された.
- 2009-03-31
著者
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