知的障害児通園施設における作業療法の役割 : なのはな園での取り組みを通して
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概要
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近年,発達障害領域では,少子化や障害の多様化,障害児を取り巻く法律や制度の変化により,作業療法に求められる知識や技術も変化してきている.しかし,教育の場では求められる技能に比べ,体験を通しての学習機会が乏しいのが現状である.そこで本研究では,OTがどのような役割を果たすことができるのかを,本学の臨床実習提携施設となった知的障害児通園施設「なのはな園」の資料やOT対象児の家族へのアンケート結果を基に検討した.その結果,親が子どもに対して気がかりに思う事も,OTに望むことのいずれも,姿勢やバランス,手の機能といった心身機能・身体構造上の問題,食事といった活動上の問題がほとんどであった.親のOTへのニーズは一見固定的に見えるが,継続的な働きかけで変化していく可能性があるということなどが明らかになった.また今後のOT教育では,育児支援と言う立場を理解する教育のあり方を考える必要があると思われた.
著者
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