Trail Walking Exerciseの臨床効果について : 特定高齢者における無作為化比較試験(平成18・19年度助成研究報告書)
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概要
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本研究の目的は,複数課題条件下の移動能力トレーニングであるTrail Walking Exercise(TWE)の臨床効果を,無作為化比較対照試験によって検証することである。対象は特定高齢者60名(80.5±5.6歳)であり,無作為に標準的な運動介入に加えTWEを行うTWE群30名と,標準的運動介入のみを行うコントロール群30名に分けられた。介入は,両群ともに週に1回,16週間実施した。Timed up and go test(TUG)や片脚立位などの運動機能評価,および注意機能検査であるTrail Making test part A(TMT-A)を介入前後に測定し,アウトカムとした。二元配置分散分析の結果,TUG,TMT-Aに交互作用を認め,介入群でのみ有意な改善を示した。これらのことより,TWEは,動的なバランス能力や注意機能の改善に有用であり,転倒予防にも有用である可能性が示唆された。
- 2009-04-20
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