以中介語理論來分析 : 日本人學漢語時的錯誤
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
外国語を学習する過程で,多かれ少なかれ母国語が影響を及ぼす現象が見られる。この影響を受けると,転移(transfer)と呼ばれる学習妨害(interference)が始まり,学習対象の目的言語(target language)でもなく,また母国語でもない,一種の作為的言語が出現する。所謂「中間言語」(Interlanguage)である。「中間言語理論」とは外国語学習者に必ず起り得る誤りを解釈,分析する基礎理論である。母国語による学習妨害を完全に排除することは不可能である以上,学習者,及び教授者がこの「中間言語」と目的言語,母国語との差違をはっきり認識することは,目的言語と母国語との比較から得る知識より一層有意義である。実際の学習面で,どんな誤りが起りやすいかが全面的に明らかになれば,中国語や日本語の姿が更にはっきりしてくるだろう。また,その研究成果を実際の教学面に応用出来ることになる。本稿では先ず語音面で,日本人が中国語を学習する際よく犯す誤りを取り上げ,「中間言語」として現われる諸様相を紹介し,その矯正方法について検討する。母音では〔u〕〔u〕〔e〕の三音,子音では無気音と有気音,捲舌音と舌面音及舌尖音の区別,最後に声調面を考察する。最近,一年生と二年生の中国語学習者を対象として行った発音の聞き取りテストの結果を声母,韻母・声調の三つの面から統計処理したものを資料としてつけた。
- 流通経済大学の論文