「就職後の自分」を用いたロールレタリングが大学生の進路不決断と自尊感情に及ぼす影響
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概要
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研究1では,大学生版進路不決断尺度を作成した。研究2では,大学生を対象にしたロールレタリングの効果を検証した。被験者は,統制群か実験群かのいずれかに分けられた。統制群では被験者は何も行わず,実験群では被験者は1週間に1回,5週間続けて手紙を書いた。1週目,被験者は友達に宛てて手紙を書いた。2週目,被験者は将来,働いている自分に宛てて手紙を書いた。3週目,被験者は将来,働いている自分から現在の自分に宛てて手紙を書いた。4週目,被験者は2週目と同様に手紙を書いた。5週目,被験者は3週目と同様に手紙を書いた。結果から,統制群では大学生版進路不決断尺度得点と自尊感情得点は,プリテストとポストテストで変化しなかったが,実験群の大学生版進路不決断尺度得点が減少し,自尊感情得点が高まったことが示された。
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