競争的な場面における目標志向性 : 認知されるライバルの類型による目標志向性の比較
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概要
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本研究では、目標志向性だけでなく、原因帰属、対処方略も含めた比較を行い、競争的な場面における目標志向性に及ぼす相手の要因について明らかにすることを目的として実施された。相手はライバル、および提示された場面以外では行動を共にしない知人を設定し、さらに、ライバルの類型も考慮に入れた検討を行った。提示場面としてスポーツ場面を用いた場面想定法による調査を大学生305名(男性208名、女性94名、不明3名)を対象に実施した。ライバルを「好敵手」と「目標」に分類し、ライバルの類型とペア・対戦相手の条件による分析を行ったところ、勝利志向にのみ「好敵手」と「目標」に有意差が認められた。本研究で提示した場面では対戦相手もペアを組む相手も能力差が無い相手に設定していたため、この能力差がない相手という設定は「好敵手」に該当する特徴であった。このことより、対等な相手との競争を意識しやすい回答者の方が、より勝利を志向しやすいということが示唆された。
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