多発性肺過誤腫と胃平滑筋肉腫を合併したCarney's triadの1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は,32歳,女性,多発性でかつ増大傾向を示していた胸部腫瘤影を指摘されて紹介入院となった.右上葉切除を施行し,軟骨性成分が主体の多発性肺過誤腫と診断された.この症例は,13歳の時に胃平滑筋肉腫にて胃全摘術を施行された既往歴があったことからCarney's triad (gastric epitheloid leiomyosarcoma, pulmonary chondroma, functioning extra-adrenal paraganglioma)の2項目を満たし,極めて稀なCarnay's syndromeの1例(本邦2例目)と考えられた.今後,paragangliomaの発生に関して厳重な経過観察が必要と思われる.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 1994-03-15
著者
-
川村 光夫
医療法人明和会中通総合病院呼吸器外科
-
川村 光夫
秋田中通り総合病院呼吸器外科
-
高橋 保博
明和会中通り総合病院呼吸器外科
-
坂田 勇司
秋田中通病院呼吸器外科
-
高橋 保博
医療法人明和会中通病院呼吸器外科
-
坂田 勇司
医療法人明和会中通病院呼吸器外科
-
川村 光夫
医療法人明和会中通病院 呼吸器外科
-
坂田 勇司
医療法人明和会中通病院 呼吸器外科
関連論文
- FDG-PETで陽性を示し肺癌との鑑別を要した原発性肺クリプトコッカス症の1例
- P-311 当院におけるIIIa期肺癌長期生存例の検討
- P-61 末梢型肺癌の診断における^FDG-PETの有用性について
- G125 自然気胸術式別再発例の検討 : 壁側胸膜帯状切除併用の効果について(嚢胞性,示説,第14回日本呼吸器外科学会総会号)
- V16 Von Reckhnghausen病に合併した神経原性悪性縦隔腫瘍2症例の手術経験(胸壁・縦隔,ビデオセッション,第14回日本呼吸器外科学会総会号)
- 境界鮮明な肺腫瘤影の検討
- F63 非小細胞肺癌、部分切除症例の検討(肺癌c(切除成績),示説,第13回日本呼吸器外科学会総会号)
- F82 肺カルチノイド切除例の臨床病理学的検討(肺癌f(症例),示説,第13回日本呼吸器外科学会総会号)
- D45 末梢腫瘤型肺小細胞癌切除例の予後(肺癌8(予後因子),口演,第13回日本呼吸器外科学会総会号)
- E60 呼吸器外科領域における術後合併症の検討(合併症(1),示説,第12回日本呼吸器外科学会総会号)