両大戦間期知多綿織物業の構造変化と産地問屋 : 産地問屋北村木綿株式会社による生産組織の再編
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概要
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本稿は、両大戦間期において主要な綿織物産地であった知多綿織物業を取り上げて、そこでの知多産地問屋の活動を明らかにする。知多産地問屋は、中小規模機業家を下請工場として広く組織していた。しかし、知多産地では、輸出産地転換の波が押し寄せ、内需向け小幅綿布での岡木綿の台頭が進んでいた。そのため下請関係から離脱する賃織工場が現れ、知多産地問屋は、分散的生産システムを維持することが困難となった。そこで、北村木綿株式会社は、自営工場を設立しつつ、生産組織を再編していくのである。
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