Rhyme or Reason : A Case for Negative Capability
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概要
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2004年に香港で開かれた国際比較文学会第17回大会の会長講i演。同年に亡くなった元会長アール・マイナー(プリンストン大学教授)を追悼して、氏の主要な業績の一つである俳譜集『猿蓑』英語版(本学の小田桐弘子教授との共著)の意義を論じる。連句の個々の句は、前句とともに読まれる場合と、付句(後続句)とともに読まれる場合とでは異なる意味を帯び、いわばpun(しゃれ)のような働きをする。マイナーはその両義性を英語で生かすため、各句をそれぞれ二通りに訳し分けた。ただ一つの正しい意味、ただ一つの真実の押し付けが横行する今日、連句における多様な解釈の許容、というよりも、言語の多義性を自明の前提とする誤読の詩的制度化は、多くの示唆を含んでいる。
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