Belvoir城礼賛二様(2)
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概要
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トマス・シップマンの'Belvoir. A Pindaric Poem; Beinga Faint Draft of that Most Noble Edifice, with Some Characters of the Late Noble Founder, Owners, and Alliances. 1679'およびトマス・フラットマンと目される人物による'Belvoir: Beinga Pindaric Ode upon Belvoir Castle the Seat of the Earls of Rutland, Made in the Year 1679'では、前者のタイトル中には明瞭に、そして後者のタイトル中ではそれと比べれば直截さを減じながらも示されているように、カントリーハウス・ポエムの流れを汲む詩の例にもれず、城の創建者、代々のあるじ、一族に連なる人物等が称揚されているが、同じ人物の称賛にしても人物どうしの関連づけにしてもふたつの詩では微妙に異なり、それぞれの詩に特徴をもたらしている。ここでは、Belvoir城の再建者とされる第八代ラトランド伯爵夫人フランセス、その息子で当主、第九代ラトランド伯爵、そして彼の夫人キャサリンに焦点をあてながら、これらの詩における称賛の技巧をあとづけてみようと思う。
著者
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