大衆消費社会モデルの崩壊と「高密度表現社会」の展望
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現代社会の全般的危機は「地球環境の破壊」と「大衆消費社会モデルの崩壊」にある.前者については,中国,インドの急速な発展が現実のものとしてあり,言わば,物理的に危機が迫っている.後者については,「大衆消費社会モデル」こそが,資本主義の構造的課題を覆い隠していたため,その崩壊は,自由社会の目標の喪失と政治的混迷をもたらしている. 21世紀において,日本がアメリカ型「大衆消費社会モデル」を超えて,先進社会の新しい可能性を提起できるとすれば,省資源型の「高密度表現社会」であろう.その原型は,和歌のコミュニケーションを中心とする平安貴族コミュニティであり,すでに,戦後日本社会はライフスタイルが貴族モデルに回帰し,カラオケ,お笑いブーム,ケータイ文化などの形で,表現文化が広がりを示している.
著者
関連論文
- 現代日本の消費文化に関する一考察
- 大衆消費社会モデルの崩壊と「高密度表現社会」の展望
- ネクストジャパン : 大転換のマネジメントを考える
- "ネクストジャパン"-大転換のマネジメントを考える-
- 日本の経済社会の将来ビジョンを考察する