知的障害はいかに理解され概念化されてきたか : AAMR/AAIDDでの議論を踏まえて
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概要
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アメリカ精神遅滞学会(AAMR)による知的障害定義・診断(1961年から2002年まで)を取り上げ,知的障害概念の変遷を考察する.過去41年間,知的障害の概念構成3要件(低知能,低適応行動,発達期での発現)は変化しないものの,適応行動/適応スキル概念の曖昧さとその測定における妥当性,信頼性のなさが指摘され続けた.それが特に問題になったのは,病因の不明な「軽度」者の誤過大鑑別と誤過小鑑別である.これらを避けるために「軽度」者を知的障害カテゴリーから除く提案が今日強く提起されている.
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