テーブルルックアップ型暗号解読法の有効性とその対策

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
暗号解読の代表的な手法としてテーブルルックアップ型の解読法がある.テーブルルックアップ法とは,すべての鍵と擬似乱数の対応表を事前に作成し,解読に用いる手法である.特に,鍵と擬似乱数の対応を縮約した形で表に整理し,ブロック暗号の解読に適用したものがタイムメモリトレードオフ攻撃である.同様の手法をストリーム暗号の解読に適用したものが,タイムメモリデータトレードオフ攻撃である.これらの解読は,鍵と暗号文の対応表を作成する「探索表作成」と,選択平文と探索表から鍵を特定する「鍵探索」の2つのフェーズからなる.本報告では,探索表に収める鍵空間を拡大し,探索表作成及び鍵探索に要する計算量を大きくする解読対策法について示す.また,タイムメモリデータトレードオフ攻撃を例に挙げ,提案手法の効果を具体的に検討した結果を示す.
2009-02-21

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク