類推関係にある話題を含む説明文の理解過程 : 類推的推論はいかに生じるかに注目して(アナロジーと言語表現/思考と言語一般)
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概要
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本研究は、類推関係にある2つの話題で構成された説明文の理解過程を明らかにすることを目的とした。その際、特に、2つの話題間で生ずる可能性のある類推的推論の過程に注目した。具体的には、話題の提示順序と、類推関係を明示する情報の有無を操作し、文章の読解時間と再認記憶に及ぼす影響を調べることで、どのような状況で類推的推論が生起するのかについて検討した。実験の結果、話題の提示順序の違いが読解時間および再認記憶の結果に影響することが確認された。このことから、どのような話題を先に提示するかによって、読み手が行う類推的処理には違いが生じる可能性が示唆された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2009-01-30
著者
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