ストレス反応としての現実感低下
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概要
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本研究では、現実感の低下という現象がストレスへの反応として生起するか否かについて検討した。研究1では、日常的にストレスフルな事態に多く遭遇しているほど、また日常的にストレス反応を経験する傾向が高いほど、非現実感経験が生起する傾向も高いことが示された。研究2では、学年末試験という脅威事態に対して脅威と害のストレス評価が高いほど、非現実感経験がより生起することが示された。また、この脅威事態に対する他のストレス反応が生じるほど非現実感経験もより生起していた。研究1と2の結果は、日常的に経験するような一般的なストレスによって現実感低下が起きることを示唆しており、現実感低下がストレスへの反応として生起するとした本研究の仮説を支持している。
- 山梨英和大学の論文