非現実感経験と生理的覚醒・対人接触回避との関係 : 共分散構造分析を用いた検討(追検討)
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概要
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本研究は、非現実感経験と生理的覚醒および対人接触回避との間の関係を検討した先行研究(須永、未発表)の追検討であった。先行研究(須永、未発表)と同様に、学年末試験1週間前というストレス状況における非現実感経験、生理的覚醒、対人接触回避について質問紙を用いて測定した。共分散構造分析を行なった結果、生理的覚醒が非現実感経験に影響を及ぼし,対人接触回避は非現実感経験と直接の関係を持たない因果モデルが得られた。また、脅威と非現実感経験との間に負の因果関係が認められた。本研究で得られた因果モデルは、先行研究(須永、未発表)で得られた因果モデルと概ね一致し、知覚的後退理論を支持するものであった。
- 山梨英和大学の論文
- 2001-06-30