保育科短大における実習指導について : 教育実習における日誌記述についての考察 その2
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概要
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保育者は保育日誌や記録、又は保育後保育者同士が日々の保育を話し合いカンファレンスしあうことで、保育実践を思い返し保育活動への理解や子ども理解の幅を広げていく。これらの省察行為は、いずれも保育の記録がもとになって進められていく。記録をひもとくことで、保育者の育ちの原点を問い直すことにつながるといっても過言ではないと考える。養成校における実習日誌は、保育者を目指す学生が最初に意識する保育の記録と言える。学生が実習体験を通して得た子どもの姿と保育者の思いなどを文章化することで、漠然としていた自分の保育へのイメージが明確になるという実感を持てる日誌様式に迫る。本学における日誌形式の分析を提示し、実際の学生調査から見えてきたその問題点と学びの内容と他養成校との比較などを中心に本論を述べる。