保育科短大における実習指導について : 一年次教育実習における日誌記述についての考察 その1
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概要
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学生にとって保育実習が有意義なものとなるためには、実習の事前事後指導の持ち方が重要な役割を担うことになる。本学の「教育実習事前事後指導」の内容を通して、学生は初めての教育実習で自己課題を見出し、実習への意欲を高め、実践の場としての実習に臨むことができたのか。特に教育実習の中で興味深いものに、実習記録がある。書くことによって、学生が保育の捉え方や保育の順序性などを学んでいるであろう実習日誌に焦点をあて、どのような授業が有効であり、学生が実習という貴重な体験をするための支えになるのか考えることが大切である。これらについて学生の実習前の不安や期待の記述や実習後の提出レポートから明らかにし、日誌記述に対しての支援のあり方を探る手がかりとした。(1)事前授業で具体的な日誌提示で記述例から学ぶ。(2)実習に入ってしまえば、具体的な保育に関する難題や記録への指導は実習園の担当保育士である。その関わりはどのように深めるべきか。(3)実習後の自己評価で記録を読み返し、学生自らが実習を明確に捉え、今後の実習に役立てることができる。(4)記録とともに、学生が実習から"自分に向き合う"学びになっていく過程を今後さらに追及していく。
- 聖園学園短期大学の論文