本学学生の透過性調整力と各自我状態および不安性格特性との関係についての一考察
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概要
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今回、本学の学生280名にPCエゴグラムの調査を実施し、透過性調整力の高低による自我状態との関係、また、各自我状態の高低による透過性調整力との関係、さらにC.A,S.不安診断検査による学生の不安傾向群と自我状態の関係、ならびに、不安傾向群と透過性調整力の関係を比較・検討した。その結果、以下のことが指摘された。1.自我透過性調整力は、2年生が1年生よりも高い学生が多かった。2.透過性調整力の高い群は、自我状態のNPとFCの高いM型を示した。これに対し、低い群は、自我状態のAが最も低く、ACが最も高いACを優位型を示した。3.透過性調整力はCP、NP、A、FCの高い群ほど高く、ACの高い群ほど低かった。4.低不安群のエゴグラムは、NP、FCの高いM型を示し、正常群は、FCとACが平均よりやや高いFCとACの優位型を示し、高不安群はAC優位型を示した。5.透過性調整力は、低不安群が最も高く、高不安群は最も低かった。6.不安性格因子は、いずれの因子も平均値にあり、不安に関しては、正常の範囲にあった。また、各因子の度数は正常群が最も多かった。
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