専門職大学院における「ディベート的討議演習」(その1) : インナースピーチとペアートークの教育的有効性とその実際
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概要
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本稿は、平成18年度の本大学院「ディベート的討議演習」(通年)の授業内容を中心に記述したものである。本授業では、次のような演習を行った。(1)インナースピーチ、(2)ペアートーク、(3)グループデイスカッション、(4)ロールプレー、(5)ディベート、(6)パネルディスカッション、(7)シンポジウム、(8)会議。本稿では、(1)と(2)の実践を中心に報告する。受講者は、11名(国語科9名、理科1名、英語科1名)である。インナースピーチ(inner speech)は、一般的には「外言」(他人への言語)に対して「内言」(自分への言語)と訳されている。筆者は、このインナースピーチを「自己内対話」と訳し、学校教育における「ディベート的討議演習」の方法論の一つに位置づけた。ペアートーク(pair talk)は、一般的には「二人での話し合い」「対話」「対談」などと訳されている。筆者は、このペアートークを「二人対話」と訳し、学校教育における「ディベート的討議演習」の方法論の一つに位置づけた。インナースピーチもペアートークも、ある課題や論題に対してその内容的価値について「自己内対話」や「二人対話」を繰り返すことによって、自己及び他者の考えや認識を深めたり、広げたり、変革したりすることを意図するものである。以下、講義用ノートや受講者の発表資料などを基にして実践報告をし、その教育的有効性を明らかにし、教職専門職大学院教育における「ディベート教育」の実践的研究開発の一助としたい
- 日本教育大学院大学の論文
著者
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