中上級文型グループ化の試み
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概要
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留学生別科のように,大学等への進学者を含む日本語クラスの中上級の授業では,進学先での学習活動に必要な文型を効率的に導入することが求められる。しかし,時間的な制約の中で,テキスト類今生教材の読みを通して導入できる文型の数には限りがあり,それを克服するには何らかの工夫が必要となる。本稿では,読み物などに出現する文型をクラスで扱う際にその一つの文型単独ではなく,同じグループ内のいくつかあるいは全ての文型を,まとめて教えることができるような文型のグループを定めたいと考え,414の文型を対象として分類を試みた。特に文型に含まれる助詞や,動詞の活用形などに着目し,形による分類を行った。その結果,助詞グループ24(「に」を含むグループ9,「と」を含むグループ6,「を」を含むグループ3,その他6)名詞グループ5形式名詞グループ10動詞・形容詞の活用形グループ6助動詞/補助動詞/接尾辞グループ3その他4の52のグループに分類することができた。
- 同志社大学の論文