膽汁酸ノ家兎血液乳酸あせとあるでひーど及ビあせとん體量ニ及ボス影響ニ就テ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
膽汁殊ニ膽汁酸ガ脂肪並ビニ蛋白質新陳代謝ト密接ナル關係ヲ有スル事ハ已ニ人ノヨク知ル處ナリ.含水炭素新陳代謝ニ就キテモ亦多クノ學者ニヨリ夥多ノ研究相次デ發表セラレ,膽汁殊ニ膽汁酸ニハ血糖降下作用並ビニ肝臟糖原質蓄積促進作用アリテあどれなりん及ビいんしゆりんト緊密ナル關係ヲ有シ動物體内ニ於テ其含水炭素新陳代謝ヲ調節スルモノナラント考ヘラル.只茲ニ含水炭素ノ中間物質代謝産物即チ換言スレバ膽汁酸輸入ニヨリテ消失セル糖ノ運命ニ關シテハ余ノ薄識未ダ之アルヲ聞カザルハ甚ダ遺憾トスル處ナリ.余ハ各種膽汁酸即チひよーる酸,ですおきしひよーる酸,ぐりこひよーる酸及ビたうろひよーる酸ノ皮下注射ニヨリ家兎血液中ノ糖中間代謝産物殊ニ乳酸,あせとあるでひーど及ビあせとん體ニ及ボス影響ヲ檢シ下記ノ如キ結果ヲ得タリ.1)正常家兎血液中ノ乳酸,あせとあるでひーど及ビあせとん體含有量ノ平均値ハ夫々13.65mg%,0.285mg%及ビ1.25mg%ナリ.2)平均體重略2.5kgノ家兎ニ就キ12cm^3ノ血液ヲ1-2回採取シタルニ血液乳酸,あせとあるでひーど及ビあせとん體ノ含有量ハ殆ンド變化ヲ見ザリキ.3)上記膽汁酸ノ皮下注射ニ因リ血液乳酸量ハ注射2時間後ニ於テ著シク4時間後ニ於テ稍々弱ク減少スルモ4時間後ニ於テモ正常値ニ復スル事無シ.4)之ニ反シ血液あせとあるでひーど量ハ總テノ場合ニ著明ノ増加ヲ示シタリ.ですおきしひよーる酸ノ注射ニ因リテハあせとあるでひーど量ハ2時間後ニ於テ著シク4時間後ニ於テハ之ヨリ幾分ノ減少ヲ見タリ.他ノ例ニ於テハコノ反對ノ成績ヲ示セリ.5)あせとん量ハひよーる酸及ビですおきしひよーる酸ノ注射ニ因リ増加ヲ見タルモぐりこひよーる酸及ビたうろひよーる酸ノ注射ニ因リ減少シ殊ニ4時間後ニ於テ其減少著シ.6)之ト同時ニ余等ハ亦膽汁酸トあどれなりんトハ互ヒニ拮抗作用ヲ有スルヲ見タルハ茲ニ多言ヲ要セズ.即チ本教室員垂水ハあどれなりんヲ用ヒテ家兎血液中ノ乳酸量ノ増加トあせとあるでひーど量ノ減少ヲ見兩者ノ關係ハ正ニ反對ノ成績ヲ示セルヲ以テナリ.
- 京都府立医科大学の論文
著者
関連論文
- 諸種條件ノ家兎各種臟器組織燐酸分解酵素ニ及ボス影響ニ就テ
- Uber den Einfluss verschiedener Bedingungen auf die Wirkung der Phosphatasen in verschiedenen Organen und Gewebes
- Tetrahydro-β-naphthylaminノ含水炭素新陳代謝殊ニ家兎血液ノ糖,乳酸,あせとあるでひーど並ビニあせとん體ニ及ボス影響ニ就テ
- 局處的寒冷ガ家兎ノ含水炭素新陳代謝特ニ其血液ノ中間代謝産物ニ及ボス影響ニ就テ
- 膽汁酸ノ家兎血液乳酸あせとあるでひーど及ビあせとん體量ニ及ボス影響ニ就テ
- 諸種條件ノ臟器組織燐酸分解酵素ニ及ボス影響 : 第一回報告 骨折並ビニX線ノ影響ニ就テ(本學第116回學術集談會)