局處的寒冷ガ家兎ノ含水炭素新陳代謝特ニ其血液ノ中間代謝産物ニ及ボス影響ニ就テ
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概要
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恒温動物ガ絶エズ其體温ヲ一定度ニ保持スルハ其體温調節機能即チ物理的並ビニ化學的温調節作用ニ依ルモノニシテ,其内因タルト外因タルトヲ問ハズ一旦此體温調節機能ニ障礙ヲ來シ其體温ガ生理的範圍ヲ超エテ變化スル時ハ生命ノ危險ヲ招來ス.適當ナル要件ノ下ニ於テ與ヘラレタル適當ナル物理的並ビニ化學的刺戟ハ温調節中樞ヲ適度ニ刺戟興奮セシメテ其新陳代謝ヲ順調ナラシメ健康ノ増進,抵抗力ノ増加ヲ來スモ,過度ノ刺戟ハ生體ノ抵抗力ヲ減少セシメ種々ノ病的状態ヲ惹起スルモノナリ.温調節殊ニ熱ノ産生ニ對シテハ含水炭素ガ最モ主要ナル關係ヲ有スルモノナル事ハ周知ノ事實ニシテ,糖代謝ニ關スル研究ハ夥シキモノアルモ其中間代謝ニ關スル研究ハ寥々トシテ僅カニ二三ヲ擧ゲ得ルニ足リ,殊ニあせとあるでひーどニ關スルガ如キ未ダ之ヲ見ザルハ甚ダ遺憾ナリ.余ハ家兎ヲ腹位ニ且後肢ヲ懸垂状ニ固定シ,該固定家兎ニ局處的ニ寒冷ヲ作用セシメテ共血糖,血液乳酸,あせとあるでひーど並ビニあせとん體ノ増減ヲ檢シ,1)固定後30-60分ニ於テ血糖,血液乳酸並ビニあせとあるでひーどハ増加シ,あせとん體ハ反對ニ減少スルモ,後血糖ヲ除キテ他ハ徐々ニ正常値ニ復スルヲ見タルモ,2-3時間後ニ於テモ尚ソノ正常値ニ復セズ.2)固定家兎ノ後肢ヲ冷却セル際上記諸物質ハ同樣ノ増減ヲ示セルモ,ソノ程度ハ單ナル固定ノミニ於ケルヨリモ高度ナルヲ認メタリ.
- 京都府立医科大学の論文
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