痙攣ノ腦脊髓膜透過性ニ及ボス影響
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概要
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痙攣毒ニ因ル痙攣ノ腦脊髓膜透過性ニ對スル關係ヲ,體重2kg前後ノ家兎ヲ用ヒテ系統的ニ研究シタ.腦脊髓膜透過性檢査ニ於ケル指標物質トシテハ酸性ふくしん水溶液ヲ使用シ,作用セシメタ痙攣毒ハ,Hexeton,Pikrotoxin,Guanidin,Strychnin並ニInsulinデアル.即チコレラ諸物質ノ夫々ヲ,約1ccm,5mg,1g,1mg,20單位宛皮下又ハ耳靜脈内ニ作用セシメ,以ツテ痙攣時ニ於ケル酸性ふくしんノ腦脊髓液内濃度ヲ測定シタ.個々ノ場合ニ於テ多少ノ差異ノ存在スルハ勿論デアルガ,一般ニ血中ニ注入シタ酸性ふくしん水溶液ノ腦脊髓液内移行度ハ,痙攣時ニ於テ上昇スル.換言スレバ,中樞神經系統ノ防禦器官タル血液腦脊髓液圏ハ,痙攣ニ因ツテ障碍サレルコト丶ナル.
- 京都府立医科大学の論文
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