うらにんノ腦脊髓液内移行ニ及ボスAnaphylatoxoidschockノ影響
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概要
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所謂あなふいらときそいど物質即チPepton,種々ナル臟器滲出液,Histamin,異種血清等ヲ動物ノ靜脈内ニ注射スル瘍合,血壓降下,呼吸困難,痙攣發作,ちあのーぜ時ニハSchock死ヲ惹起スルモノナルハ,已ニ周知ノ事實デアル.偖テ斯ル中樞神經系統ニ密接ナ關係アルAnaphylatoxoidschockガ,精神病並ニ神經病ノ原因,診斷,治療上重要ナル意義ヲ有スル血液腦脊髓液圏ニ對シ如何ナル關係ニアルカハ甚ダ興味アル問題デアル.余ハ血中ニ注入セルうらにん水溶液ノ腦脊髓液内移行ニ對スルAnaphylatoxoidschockノ影響ヲ,家兎ヲ用ヒテ實驗的ニ研究シタ.本實驗ニ供セ家兎ハ,體重2kg前後ノ充分成熟シキツタモノデアル.從來余ガコノ種ノ研究ニ供セシ家兎ハ2kg前後即チ中等程度發育ノモノデアル.然シナガラ發育程度ヲ異ニスルコノ兩者ニ於テ,ソノ移行状態ハ殆ド同樣デアツタ.使用セシあなふいらときそいど物質ハ,Witte Pepton,Histamin並ニ小腸上部及ビ肺臟ノ滲出液デアル.即チコレラ諸物質ヲ體重1kgニツキ夫々0.3-0.4g,0.15-0.2mg,0.4ccm並ニ0.1ccm宛耳靜脈内ニ注射シ,以ツテうらにんノ腦脊髓液内移行ニ對スル關係ヲ檢索シタ.個々ノ塲合ニ於テ多少ノ差異ノ存在スルハ勿論ナレド,一般ニ血中ニ注入セルうらにんノ腦脊髓液内移行ハ,Anaphylatoxoidschockニ依ツテ促進サル.即チうらにん注入ト同時ニあなふいらときそいど物質ヲ作用セシムル塲合,ソノ腦脊髓液内移行濃度曲線ハ一般ニ上昇シ,うらにんノ腦脊髓液内移行ガ減弱セントスル時期即チうらにん注入後一時間餘ニシテあなふいらときそいど物質ヲ作用セシムルニ,一旦下降セントセシ移行濃度曲線ハ再ビ上昇スルヲ見ル.
- 京都府立医科大学の論文
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