血清過敏症,ひすたみん並ニぺぷとんしよつくノ血中Cl分布ニ及ボス影響
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概要
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血清過敏症,ひすたみん並ニぺぷとんしよつくニ關スル研究ハ極メテ多般ニシテ,其業績枚擧ニ遑アラズ.然ルニ此等しよつくニ際スルAnion,就中Clノ消長ニ關スル報告ハ甚ダ稀ニシテ,殊ニ血中Cl分布ノ移動ニ就キテハ今日尚全ク不明ナリ.故ニ余ハ,血清過敏症,ひすたみん及ビぺぷとんしよつくニ於ケル,總血,赤血球及ビ血漿Cl含有量ノ時間的消長ヲ檢索セント欲シ本實驗ヲ行ヒ,次ノ如キ結果ヲ得タリ.I.對照實驗毎1時間,4回,毎回3ccmノ血液ヲ家兎耳靜脈ヨリ採取スルニ,總血,赤血球及ビ血漿何レノClモ次第ニ輕度ノ増加ヲ來スヲ認ム.即チ,比較的少量ノ採血ニヨリテモClハ組織ヨリ血中ニ移行スChlorindex(Cl_<Bk>/Cl_<p1>)ハ終始殆ンド不變ナリ.II.主實驗a)Gesamtblut-Cl.血清過敏症ニテハしよつく發現後輕度ノ上昇ヲ來スモ,對照ニ比シ著シキ差ナシ.ひすたみんしよつくニテハ1時間後輕度ノ減少ヲ來シ,後稍著明ニ増加ス.ぺぷとんしよつくニテハ實驗時間中持續シテ顯著ナル増量ヲ來スヲ見ル.b)Erythrozyten-Cl.血清過敏症ニテハ1時間後不變ナルモ,後徐々ニ減ズ.ひすたみんしよつくニテハ初期輕度ノ減少,後増加ヲ證明ス.ぺぷとんしよつくニテハ初期ヨリ徐々ニ増加ス.c)Plasma-Cl.血清過敏症ニテハ1時間後不變ニシテ,後増加ス.ひすたみんしよつくニテハ,初期ニハ輕度ノ減少ヲ,後稍著明ナル増加ヲ認ム.ぺふとんしよつくニテハ全經過ヲ通ジテ増加最モ著明ナリ.d)Chlorindex.血清型症ニテハ1時間後不變ナルモ,2時間以後次第ニ下降ス.ひすたみんしよつくニテハ始メ下降シ後上昇ス.ぺぷとんしよつくニテハ各例ニ於ケル變化不定ナリ.
- 京都府立医科大学の論文
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