網状織内皮細胞系統機能ニ關スル實驗的研究
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概要
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生體新陳代謝ニ網状織内皮細胞系統ノ關與スルハ既ニ明ナル事實ニ屬ス。一九二五年Adler及ビReimannハ1%こんごろーと溶液ヲ一定量靜脈内ニ注入シ一定時間ニ於テ採血シ比色法ニヨリテこんごろーと系數ヲ求メ之ニヨリテ本系統機能ヲ推知スル法ヲ發表セリ。而シテ近時我ガ教室ニ於ケル數多ノ結合血糖ニ關スル實驗的研究ニヨレバ、飯塚教授ガ主張セラルルガ如ク、結合血糖ノ化生ハ從來考ヘラレシガ如ク獨リ筋肉内ニ於テナサルルノミナラズシテ網状織内皮細胞系統モ亦之ニ重大ナル意義ヲ有スルコト明カナリ。故ニ著者ハコノ見解ヲ基礎トシ家兎ヲ供試動物トシテ本實驗ヲ企圖シ次ノ成績ヲ得タリ。1) 正常家兎五三例ノこんごろーと系數ハ30.0-50.0ニシテ大多數ハ35.0-50.0ノ間ニアリ。 2)正常家兎ノこんごろーと系數ノ生理的動搖ハ6.0以内ニシテAdler及ビReimannガ人ニ於テ證セシガ如ク家兎ニ於テモ亦個性的ニハ殆ド變化ナキモノノ如シ。3家兎こんごろーと系數ハ縛繩ニヨリテ著シク増加ス。4縛繩ニヨル家兎こんごろーと系數ノ増加ハいんすりん注射ニヨリ抑制シ得ラル。5正常家兎ノこんごろーと系數ハいんすりんニヨリテ殆ド影響セラルルコトナシ。6適當量ノ葡萄糖溶液ノ注射ハこんごろーと系數ノ減少ヲ招來セシムルモ、大量反覆注射ハ該系數ノ増加ヲ惹起セシム。7)以上ノ成績ヨリ見ルニ縛繩ニヨル家兎こんごろーと系數ノ増加ハ縛繩ニヨル遊離血糖ノ異常増加ニ因スルモノト理解スベシ、
- 京都府立医科大学の論文
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